遠い記憶
昨日の指揮者、佐渡さんが番組でウィーンに行ってらっしゃるのをみて、古い記憶がひとつでてきた。
憧れていたギタリスト、シルヴァン・リュック氏にレッスンを受けるために初めてパリに行ったのが2005年。
彼のライブ情報を探していたらパリから一時間ほどのところにあるシャルトルという街で数日後にあることがわかった。
その日は早めの時間にシャルトルに行き街を散策、本番の時間に行っても本人には会えないと思い、入り時間を見計らって15時くらいには劇場へ行った。
守衛さんに「シルヴァンに会いに来た」というと「まだ来てないよ」との事。
運良く英語が喋れる人だった為、日本からレッスンを受けに来た事を伝えると遅れているらしく入り時間まで少し時間があるからゆっくりしておいでとの事。
一時間ほどしてもう一度戻ると彼はもう中に入ったあとだった。守衛さんがシルヴァンのマネージャーを呼びにいってくれて、マネージャーが出てきたものの彼には本番前は会えないとの事。
仕方ないのでもう一度街にくりだすことに。窓口もまだあいておらず夜のチケットまだ買っていないので守衛さんに何時に来たらいいかと聞いたところ、本番前でいいからここにおいでと言われて、その時間に戻ると守衛さんが、チケットを渡してくれてこれで入りな、と言ってくれた。
一生に一度しか会わなかった人かもしれないが記憶に残る人。
普段のツアーもそうやって記憶に残るライブができれば、と、再認識した日でした。